9月17-19日に沖縄 琉球大学 千原キャンパスにて開催された 電気学会 電力・エネルギー部門大会 に本研究室の卒業生であるM1高柳が研究成果を発表しました.
題目: 実配電系統における TDR 波形の畳み込みオートエンコーダによる異常検知
著者: 高柳慶太郎(京都大学),杉本貴史,湧谷栄之(関西電力送配電),渡久地 真,河内祐也(ダイヘン),松嶋 徹(九州工業大学),久門尚史(京都大学)
キーワード: 架空配電系統,TDR法,オートエンコーダ,異常検知
抄録
架空配電系統における事故点探査の効率化や労力削減を目指し、TDR法を用いた事故点標定装置の開発や実証試験が行われている。本研究では、実配電系統における大規模なTDR波形データに対してCAEによる異常検知手法を検討した。CAEの平行移動に対する不変性を用いることで、パルス伝搬速度の変動による影響を取り除くと同時に、異常なデータを検知することに成功した。また、系統にフェライトコアを取り付けて系統に変化を与えた場合、再構成誤差によってその変化点の検知が可能であることを確認した。これらの結果は、実際の事故データを得ることが難しい実系統の場合においても、定常観測による膨大なデータからCAEによって異常を検知できることを示す。












